GWが終わりもう随分たってしまいました。
正直今週はGW明け、初めての丸々5日間だったので、かなりきつかったです。
SANOはGW中もほぼ毎日大学に通っていたので、久しぶりに社会復帰したという感じはしなかったですが、GW中は好きな時間に行き、好きな時間に帰っていたので、朝から晩まで研究室にいなきゃいけないとなると少し精神的に疲れた気がします。
実はGWのはじめに東京で毎年4月末に開催されているTokyo Rainbow Pride(TRP2019)にいってきました。
TRPはLGBTの存在を社会に広めることを趣旨としているイベントです。東京のRainbow Prideは1994年から開催されており、近年は代々木公園で行われています。
実は去年もちらっと行ったのですが、今年はちゃんと計画を立てて行きました。
今年はバイセクシャルとカミングアウトしている大学の友人と行きました。ずーっとストレートと思っていたところ飲みの場でいきなり自分はバイセクシャルだとカミングアウトされました。
かなり衝撃的な告白でした。というのも、別に彼が女性を愛そうが、男性を愛そうが私には全く関係のないことなのですが、ふつうにサラッと告白してきたので本当にびっくりしました。
TRP当日はたくさんの人が押しかけており、すごく活気に満ちていました。
ぱっと見、明らかにLGBT+の方だなとわかる人から、わからない人までみんなものすごく楽しそうにしていたのが印象的でした。あの場ではLGBT+であることがマジョリティで「普通」だったので本当に皆さん自分をさらけ出して輝いていました。
正直日本で私の知り合いでLGBT+人はそんなにいないのでLGBT+の人口は少ないと思っていましたが、間違っていたことに気がつかされました。
バイセクシャルの友達と行ってよかったこと。それは、彼が色々と教えてくれることでした。
私自身LGBT+に関してはかなりオープンな方だと自負しています。
小中高と住んでいたタイはセクシュアリティにはとてもオープンな国で、性同一性障害の方々が海外からわざわざタイに行き性転換手術を受けるなど、医療と社会の理解の面でものすごく進んでいます。
あとは海外に長年住んでいたので、「自分は自分、他人は他人」精神で全くと言っていいほど他人が誰を愛そうと気にならないのですが、LGBT+のメンバーでないことから分からないことがたくさん・・・
例えば同性愛者だと思って気になる人を誘って、もし相手は同性愛者じゃなかったらどうするのか?とか、いつ自分が同性を好きだと気がついたのか?とか彼らにとっての常識は私にとって新たな学びにつながります。
かなり突っ込んだことでもものすごくオープンに話してくれる友達と行き、色々と学びましたしTRPをより楽しめました。
LGBT+は社会ではマイノリティと言われてます。
私自身もマイノリティという立場を経験しています。12年ほど。
TRPで祝うSexual Minorityではないですが、海外に長年住んでいたので、Ethnic Minorityとして生きてきました。
タイにいた時は、外国人とは言っても同じアジアンなので、自分がマイノリティだと実感したことはないです。
アメリカにいた時はまさにアジア人でマイノリティでした。
でもSexual MinorityとEthnic Minorityの大きな違いってなんでしょう?
それは、「隠せる」か「隠せない」かだと思います。
というのもEthnic Minorityは見るからに違う人種で肌の色も、身体の作りも目の色も違います。いくら私が髪の毛を金髪に染めて青のカラコンを入れて、美白にお金と時間をかけたところでアジア人という人種は隠せません。
でもSexual Orientationって隠そうと思えば隠せるんですよね。
実際に日本の多くのLGBT+の方々は日々自分のセクシャリティを隠して生活していると聞きます。
カミングアウトをすると、会社に居づらくなる。社会の目が痛い・・・さまざまな理由があると思います。
隠せるからいい?いや、隠せるからこそ、Ethnicityの違いよりも辛いんだと思います。
隠せないと、もうしょうがないと諦めがつきますが、隠せているといつまでも隠して偽りの自分で生きていく。一度嘘を着くと、それを隠すための嘘をつき続け気がつけば嘘にまみれてしまう。
そんな自分のsexualityをembraceできる環境がTRPなのではないでしょうか。
本当の自分をさらけ出して、自分が自分であることを、似たような境遇の人たちと祝う。
なんか本当に素晴らしいイベントだなとかんじました。
日本に帰ってきてから、何度かマイノリティーに戻りたいと思ったことがあります。
国籍も見た目も日本人なので、東京ではマジョリティですが、マジョリティはマジョリティなりのExpectationがあるので生きにくいなと思います。
もっとマイノリティであることをEmbraceできる国になればいいのになと思います。