2019年下半期こんにちは。
数日前からインスタグラムやニュースサイトでかなり炎上しているKIMONO。
KIMONOはアメリカのリアリティースターのKim Kardashianが手がける補正下着ブランドの名前・・・
って、、、ん?
KIMONO、、、キモノ、、、着物????
正直私も初めてみたときは「ハテナハテナハテナ??」だった。
キムねーさんがインスタグラムに新しいブランド立ち上げました〜とポストしていたのを目にしたのだが、着物とか言いながら女性の体を細く見せる下着を着ている女性の写真が使われている・・・
文章を読んでみて納得。
キムねーさんは自分のことが世界で一番大好き。
そもそも今まで彼女が世に出してきたモノにはいっつも彼女の名前が入ってる。
以前出してた自分の絵文字も「Kimoji」
数年前に作ったコスメブランドも「KKW Beauty」(キムねーさんの本名Kim Kardashian Westのイニシャル・・・)
そして、今回は補正下着のブランドKimono Solutionsって、、、
そりゃー自分の大好きな名前も入ってるけど、、、でももっと名前もじった方が良かったのでは?
その後ブランド名を変更するように何万もの署名があつまったり、京都市?京都府?かが手紙を書いたりと日本の昔からある文化が関係しているので、日本人がかなりヒートアップしている。
彼女が自分のブランドを発表したポストのコメントをチラッと見てみると、「とても悲しいです」とか、「ブランド名変えてください」とか、批判のコメントが多数(しかも日本語でポストされてる)。
その後、SNS上で #KimOhNo というハッシュタグも出てきて、多くの人が彼女のブランドを批判している。
そもそも日本にはあまりない言葉だけど、アメリカではよく「Cultural appropriation」という言葉がある。
日本語に訳すと「文化の盗用」らしいけど、簡単に言えば自分と関わりのない文化をバカにしたり、その文化で大切にしているものを粗末に扱ったりすること。
よくあるのはネイティブ・アメリカンのヘッドガーメント。羽がたくさんついていて頭に乗せる飾り物は、アメリカの若者がハロウィンでつけたり、あの有名下着会社のVictoria‘s Secretがファッションショーで使ったりして毎回バッシングを受けている。
今回のKIMONO騒動もculturally inappropriate。日本の文化の一つである着物の名前を使い、自分の補正下着ブランドを打ち出していこうという戦略。
そりゃーキムねーさんの名前も入ってるし、KIMONOって言えば知らない人はいないだろうし、このブランド名を思いついた時はネーミングセンスの神が降りてきたとでも思ったのだろう、、、
私は日本人として、とても残念に思う。
って普段から着物をきたり、着物に特に思い入れのない私が言うのも変なことかもしれないが、やっぱりそのまますでにある衣装、文化を自分のブランド名として使うのはどうかと思う。
そもそもブランドコンセプトも、売っているものも実際の着物とは何の関係のないもの。
だからこそ違和感マックスだ。
でも同時に思ってしまうのは、今回このキムねーさんの一件で色々な日本人が怒りをあらわにしていたが、短い丈の「着物」が出てきた時には何も言わないのだろう?
なぜ欧米のファッションサイトでkimonoと検索するとカーディガンのような羽織りものが出てくるのに何も言わないのだろう?と思ってしまう。
彼らにとってそんなに日本の「文化」である着物が大切なのであれば、キムねーさんの一件以外にも意見を発するところはたくさんあるはずだ。
着物を着たこともなく、普段は日本の文化に思い入れもない人たちがこぞって「着物は私の大切な文化」とか言うのも変だと思う。
今後キムねーさんがバッシングに嫌気がさしてブランド名を変更するのか、そのままKIMONOで走るのかは気になるので頭の隅にでも置いておこうと思う。