先日Podcastでも話しましたが、現在アメリカ各地で #BlackLivesMatter のデモが日々行われています。
トリガーはGeorge Floydさんの死だったかもしれませんが、このようなムーブメントはもう何年も何年も前からあります。
ことの始まりはアフリカから黒人の人たちが奴隷としてアメリカにつれてこられ、人としての人権を奪い取られ、死ぬほど働かされ、なんの自由も与えられず、力仕事のための「道具」として扱われていた時代。
その後多くのアクティビストが命をかけて自分たち(黒人)の自由や、人権について訴え続けて来ましたが、それでもまだ黒人の人々がフェアに扱われていないため、ムーブメントが続いています。
正直私もアメリカの歴史のエキスパートでもないですし、まだまだ黒人の歴史については学んでいる途中なので、このムーブメントのことを説明するにはまだ知識が足りないと思います。
なので、今回は学ぶ大切さについて私なりに書いてみようと思います。
SNSで日本の有名人やインフルエンサーも今回のBlackLivesMatterについて投稿しているところをちらほら見ます。
そこで、今アメリカで起きていること、世界各国に広まるデモについて知った方も多いと思います。
Podcastでも言いましたが、ただ見る、そこで終えてほしくない!
と切実に思います。
だって、このBlackLivesMatterは黒人の問題でも、アメリカ人の問題でもなく、私達「人間」の問題だから。
そもそも差別には差別する側と受ける側がいます。
今回においては黒人の人々は差別を受けている側。
差別をしている側(白人であれ、アジア人であれ、ヒスパニックであれ)が変わらなければ変化は起きません。
そのためにはまず「知る」ことから始めなければいけません。
差別を受けている黒人の人達がマイノリティとしたとき、私達アジア人、そして日本人はマジョリティです。
残念ながら、いくらマイノリティ声を荒げて、身体を張ってもマジョリティが変わらなければ変化は起きません。
男女平等も、LGBTに関してもマジョリティが新たな考えを受け入れたからこそ、少しずつ状況は変わってきています。少なくとも50年、100年前に比べると。
今回マジョリティ側にいる私達日本人もこの問題から目をそらすことによって、自分たちには関係ないと思うことによって、差別問題に加担している事になると思います。
私も差別問題に自分は関係ないと思ったこともあります。
そして、とても恥ずかしいことですが、黒人の人を怖いな〜と思ったこともあります。
これもPodcast内で話しましたが、アメリカの大学時代に、スポーツ選手で多かった黒人の学生。スポーツ選手なのでガタイもよく身長も2メートル近くあり、体重も100キロ超えなんて当たり前。隣に立つとかなり威圧的で、もしなんかされたら私は抵抗もできないな〜怖いな〜と思ったこともあります。
でもそもそもこの考え方が間違ってた。
前提として「なにかされるかもしれない」があったからです。
でもよくよく考えてみると「もしなにかされる」に肌の色なんて関係ないんですよね。
白人であろうが、アジア人であろうが、悪い考えを持った人はいる。
でもどうしてこのような考えを持ったか。
「差別」って人間が生まれ持つものではないんですよね。
まだ何も知らない小さい子達にとって肌の色が黒だろうが、白だろうが、黄色だろうが関係ない。でも成長と同時に親から、周りから、そしてメディアからたくさんの情報を与えられます。その過程でこっちはいい、こっちは悪い、と学びます。
人種や肌の色についても。
特にメディアは大きな影響力があると思います。映画や音楽は特に。私もその影響を大いに受けた一人ではないかなと思います。
公には言いませんが、やっぱり多くの映画を見ていると「悪いやつ」を演じているのは person of color(白人以外)特に黒人。
このような情報に触れ親しむとやっぱり潜在的に「黒人には悪い人が多い」と思ってしまいます。
でも人間のすごいところは、学び直すことができる。
時間はかかるかもしれないけ一度学んだ情報は上書きできます。
情報で溢れているこの時代だからこそ自ら指一本で様々な情報にふれることができます。
だから、今回のこのBlackLivesMatterのムーブメントから私達は目をそらしてはいけません。
必ずしも自分の考えをSNSで発信したり、デモに参加したりしなければ行けないわけではありません。
でも正しい情報を得て、自分の考えを見直す事。
それは誰にでもできます。
ハードルが引くく今すぐにでもできることは
- 選別はしなければいけませんが、ニュースをみて今起きていることを知る
- 黒人の歴史について映画・ドキュメンタリーを見て学ぶ
- 本を読む
- ライブ配信や、ユーチューブで上がっている動画を見て勉強
- 黒人の友達や、自分よりも知識がある人達と話してみる
そして、お金や時間に余裕があれば
- デモに参加
- 今回のムーブメント関連に寄付をする
私達にできることって意外とたくさんあるんです。
私も先日黒人の人権についてのドキュメンタリーをネットフリックスでみました。
正直少しむずかしい話だったので今2回目見ている途中です。
またそれは後ほど感想をブログで書きたいと思います。
ちなみに余談ですが、以前黒人のアメリカ人の知り合い2人に
Do you prefer to be called black or African-American?
(黒人と呼ばれるか、アフリカン・アメリカンと呼ばれるかどっちがいいの?)
と聞いてたことがあります。そうすると、ふたりとも Blackと言ってました。
一人は「私の先祖はそうだったかもしれないけど、私自身はアフリカとは関係ないからアフリカン・アメリカンと呼ばれるのはあまり好きじゃない」と言ってました。
もちろんこれも人によっては違うのかも?
でも、聞いたあとに失礼な質問だったかな〜と思っていたら「こうやって聞いてくれてくれるのは嬉しい。何も聞かれずに嫌な呼び方でずっと呼ばれるのは嫌だしね」と言ってくれました。
聞き方や、聞く相手との関係性は十分重要ですが、改めて「知る」大切さを感じました。
今からでも全然遅くないです!
いつ始めるの!?
今でしょ!(小声)