すでに12月末なのに外の気温は夏の終わり並な今日このごろ。
聞けば毎年12月は氷点寸前の気温が続くニューヨークやボストンも温かいみたい。
これは温暖化の影響か?
でも同時に北日本では大雪ですごいことになっているとか。
聞くところによるとこの異常気象はエルニーニョのせいだとか。
正直数カ月前までエルニーニョのことなど全くわからなかったのだが、環境システム学を取りなんとなくエルニーニョがどんなものかを学んだ。
簡単に言うと海水温が上昇すること。風の吹き方によってペルー沖海水が暖かくなる年もあれば海水温が下がる年もある。
今年は夏頃からずっとエルニーニョという言葉をニュースで聞いていたが、果たしてこの異常気象はエルニーニョだけのせいなのか?
答えは120%ノー。絶対温暖化の影響の方が強い。以前温暖化のことは気にしていたが環境システム学をとってより温暖化の深刻さに気がついた。
過去40万年間大気の二酸化炭素レベルは400 ppm(ppm=parts per million)をきったことがなかった。でも今年の10月末に初めて400 ppmを越した。これはどういう影響があるのか?
それは分かっていない。だから怖いのだ。
今まで400 ppmを越したことないので、このまま二酸化炭素レベルが上がり続けるとどうなるのかがまだ分からない。科学者によって予想はされているが、それも確かではない。
怖いのはこの「分からない」ということ。まだ結果が分かっていればそれにどう対処すれば良いのかが分かるが、どう対応すれば良いのかも分かっていない。
リサイクルやコンポストをつくるのも役にはたつが、一番は先進国に住んでいて一番二酸化炭素排気量の多い人達の生活を変えなければどんどん悪い方向にいくだけ。
でもすでにこのなんでもある生活に慣れてしまっている私達。この「快適」を奪われるとなると人々は黙っていないだろう。急激に生活を変えるというのは不可能に近いがゆっくり、だんだんと変えていくことは可能。まずは車移動の時に本当に車でなければいけないのか考える。バスや電車のような公共交通機関での移動は可能か?車であれば誰かと一緒に相乗り出来ないか。そしてお肉の消費を控えたり、必要でないものを買うのを止める。ちょっとしたことだが今の私たちに出来ることはたくさんある。
もうすでに時遅しだが、今ならまだ大丈夫かもしれない。
こんなちょっと深いことを考えさせられるような気温が続く毎日。すでに地球は悲鳴を上げ始めている。
2016年はもっと真剣に地球にことを考えなければいけない年になるのだろうと思う。